保育士の呪縛が起業のきっかけに
今ではベビーマッサージ講師として
全国各地を飛び回って
ベビーマッサージ業界No.1団体の
理事を務めさせていただいたり
5000組以上の親子様が通うお教室や
働き方を変えたい女性のための資格スクールを運営し
ママ起業家として夢を叶えながら
お仕事を楽しんでいる私ですが
実は天職とまで思えた、大好きだった保育士の職を捨ててまで、なりたかったものは専業主婦だったんです・・・
それがわずか1年で起業したのには
【保育士の呪縛】というきっかけが・・・
今日はそのきっかけのお話です。
私には10歳歳の離れた弟がいます。
10歳も離れていたら兄弟というよりは
小さなお母さん感覚
母が家でピアノ講師をしていたこともあり
夕方学校から帰って
母の仕事中は私が弟のお世話をする
本当に小さなお母さんをやってたんですよね
そんな経験から自然と
「子どもが好き」「赤ちゃんが好き」
になっていって、この好きを仕事にできるのは
【保育士】のお仕事しかない!
と、保育の道へ進みました。
大好きな子ども達に囲まれ
まさに私にとって天職と思えた保育士の仕事
やりがいもあったし、夢中になって働いて
とにかく毎日楽しかった
将来の夢を持たなかった私が
最高の仕事に就けたと思っていました。
だけど・・・
【子どもが好き・赤ちゃんが好き】
毎日可愛くて可愛くてたまらない
たくさんのよその子のお世話をしていたら
自ずと湧いてきた感情・・・
【私、ママになりたい。】
よその子どもがこんなに可愛いなら
我が子だったらどんなに可愛いのか・・・
次はママになるという夢ができたのです。
でもね、保育士というお仕事
本当に天職だと思えたし大好きでしたが
それは、私が独身だからこそ・・・
勤務時間は8時間
でも職場の滞在時間、12時間は当たり前。
それでも持ち帰りの仕事に追われ
休みの日も仕事、仕事、仕事・・・
正直言って家庭を持ったら
好きだけでは済まされないのが
普通に考えたら
続けられるはずがない・・・
そして何より私は我が子には
ずっとそばにいるお母さんになりたかったんです。
なので私は結婚したら専業主婦になって
我が子のそばにいたい
そんな理想の暮らしを叶えるため
結婚を機に退職。
保育士の職を捨て母になることを選びました。
こうして9年前、長女を授かり
私は念願の母に・・・
それはそれは幸せでした。
だけど、ここであるプレッシャーと戦っていたんです。
母子手帳をもらいに行った時も
妊娠中の母親教室でも
産後入院中の産院でも
お家に帰ってからの保健師訪問でも
必ず言われる言葉・・・
「ママ、保育士さんやったんやね!
じゃあ大丈夫やね!」
どこでも言われ続けてきて
逆に自信にもなってました
みんなが大丈夫っていうし
私保育士やし大丈夫!と思ってました。
我が子の子育てが始まるまでは・・・
赤ちゃんのお世話といっても
基本的なことは慣れたものだし
不安もそれほどなかった
だけど
実際の我が子との生活は
保育とは違いました。当たり前だけどね。
それは24時間・365日
終わりのない子育てでした。
だけど、あんなに言われたから
私は他のママより
【保育士の経験があるから大丈夫なんや】
【子育て上手にできてるんや】
【みんなよりマシなんや】
って思い込むしかなかったんですよね・・・
でも、実際は
はっきりいって初めての子育て
うまくいかないこともいっぱいで・・・
ましてや我が子は
超敏感な背中スイッチの持ち主・・・
床に下ろして寝たことなんて
数えられるほど・・・
まともにおろして寝ることはなく
あっという間にベビーベットは物置と化し
元々私は車の運転が好きで長距離も快適にと
奮発したチャイルドシート
もちろん全力拒否・・・
無理やり載せよう物なら息が止まるほど泣きます・・・
ベビーカーなんて物を運ぶカートでしかなかった・・・
想像していた赤ちゃんのいる暮らし
理想のママ像とはかけ離れ
私の子育てはどん底スタートだったんです。
だけど、私は保育士だから
保育士さんなら大丈夫って言われたから
と、今思えば呪いの言葉
お願いだから、簡単に保育士さんだから大丈夫って言わないでほしい・・・
そんな日々の中
友達に誘われて、子どもが生まれて
初めてのお出かけに行ってきたんです。
それが私とベビーマッサージとの出会いでした。
たった一回のベビーマッサージが
私の子育て人生を大きく変えてくれました。
あれだけ何をしても私の腕の中でしか寝なかった娘が
ベビーマッサージの最中にウトウト・・・
そのまま眠りについたのです。
それも床に寝かせたまま
本当にこれが初めてのことで
もう涙が出るほど嬉しくて・・・
でもそれだけじゃなかった。
あまりの感動に
そこからレッスンに毎週通い詰め
その度にレッスンの日だけは
我が子が別人になったかのように寝るんです。
保育士だから大丈夫
と言い聞かせてきたけれど
もうこの頃には私
保育士なのになんで・・・
って思ってしまうほど
うまくいかないことに
すごくメンタル落ち込んでいたんですよね
うまく寝かせてあげられなくてごめん
全然いいママじゃなくてごめん
と自分ばかり責めていたのが
ベビーマッサージに出会ったことで
本当に救われました。
私でもこの子にしてあげられることがあると思えたんです。
そこからどんどんベビーマッサージの魅力に
ハマっていっってしまって
気づけば娘が生後6ヶ月の時に
資格取得に踏み切っていました。
保育士を辞め念願の専業主婦になって
これまた夢に見たママになったのに
1年後には起業までしてました。
【一人でも多くのママにベビーマッサージを知ってもらいたい】
【私みたいに子育てに自信をなくすママを救いたい】
そんな思いでベビーマッサージ講師になって
8年・・・
長女のおかげでベビーマッサージに出会っていなければ
きっと今、夫は単身赴任で完全ワンオペ子育ての中
3人のママにはなっていなかっただろうし
こんなにも子育てを楽しめていなかったと思います。
今では
「あや先生みたいに子育て楽しみたいです」
「いつもお子さんたち楽しそうで素敵なママですね」
なんていってもらえていますが
私も初めはこんな挫折を味わいました。
私の子育て人生を大きく変えてくれたベビーマッサージ。
そして今は、これをお仕事にして
たくさんの女性の働き方を変え人生を変えるお手伝いをさせてもらっています。
何より感謝しないといけないのは
このベビーマッサージに出会うきっかけをくれた娘。
感謝してもしきれないほどの、感謝の気持ちでいっぱいです。
最後までお読みくださりありがとうございました。